第三者保守とは
第三者保守とは、メーカーではない第三者の専門企業が、保守サポートを行うことを指します。通常、メーカーのサポートに入っていなかったりサポート期間が切れたりした機器は、故障や不具合が発生しても対応してもらえません。
ほとんどのメーカーは自社製品へのサポートを行っています。しかし、こうしたサポートサービスは永続的なものではなく、期間を設けるのが一般的です。
サポートが終了すると、技術的な問い合わせをはじめ、メンテナンスや修理に対応してもらえないケースがほとんどです。そのため、不具合が起きた際に迅速に適切な対応ができず業務に支障をきたす、といったデメリットが発生します。こうしたサポート終了後の機器に対する運用上の課題に対し、解決策の一つとなるのが第三者保守サービスです。
第三者保守を利用するメリット
第三者保守を利用するメリットとしては主に以下のような点が挙げられます。
コストの削減ができる
第三者保守の利用により、製品の稼働期間を伸ばすことでシステムの移行にかかる初期費用を削減できるというメリットがあります。たとえばハードウェアのメーカーサポートが5年で切れる場合、メーカー保守期間とあわせてシステムの購入をするとなれば20年で4回のシステム移行が必要となります。仮に延命保守を利用してメーカーサポート終了後に1年間システムの延命を図ることができればシステムの稼働期間を6年に延ばすことができ20年で3回のシステム移行をする計算になります。移行の回数が減ればそれだけ新しい機器の購入や構築にかかる初期導入費を抑えられコストの削減につながるでしょう。
保守が切れた機器を継続利用できる
保守が切れた機器を使い続けていると、突発的に故障が発生したとき対応できません。その結果、業務の遅延やサービス品質低下などのリスクが考えられますが、第三者保守を利用すれば安心して事業を継続できます。
何か起きたときにきちんと対応してもらえるため、使い慣れた機器の使用を継続できるのはメリットといえるでしょう。
買い替えまでの延命になる
ハードウェアを買い替えるとなれば、それなりの費用や期間を要します。製品の選定や購入、設定などやるべきことも多く、実際に稼働するまでに時間がかかります。移行スケジュールとハードウェアのサポート終了期間が合わず、移行が完了するまでにメーカー保守終了日が訪れることもあるでしょう。第三者保守を利用すれば、新しいシステムが稼働するまでの間以前と変わらず機器を使用することが可能です。
買い替えが完了するまでに、ハードウェアが故障してしまう可能性は十分あります。サポート切れの製品ではメーカーに相談もできず、その間通常通りの業務を行えないおそれもありますが、第三者保守を導入していればこのような心配はありません。
また、費用的な問題で機器の買い替えを進められない、といったケースもあるでしょう。このようなシーンでも、第三者保守を利用していれば安心して機器の継続利用をしつつ、買い替えの資金を貯められます。
第三者保守サービスの選び⽅
第三者保守を利用する際に技術力の高さは第三者保守会社を選ぶ一つの基準となるでしょう。
優れた修理技術を有しているかどうかは、業者のHPに記載されている過去の実績などからある程度判断できます。
また、対応機種の多さや種類も技術力を判断する材料となります。例えば大型のストレージなどは構成が複雑で、保守対応にも 高い専門性とノウハウを必要とします。こうした機器に自社対応できるということは高い技術力を擁しているといえるでしょう。
さらに、安心できるパーツを利用できるかどうかも気になるポイントではないでしょうか。
メーカーからのパーツ販売が終了していることもあり、第三者保守にはリユースパーツを使うことがほとんどです。保守で利用するパーツに高い品質が確保できるかは、保守サービスの品質にもつながる重要な基準となります。
第三者保守ならエスエーティにご相談ください
エスエーティは2006 年の創業以来、IT ハードウェア機器の保守サービスをご提供してまいりました。
45 社以上のメーカーの1,585 機種に対応し、新規保守開発チームのもと、現在も対応機種を増やしています。
また、国内外の調達パートナーより保守部品を調達、自社保有の検証機等を使用して25 種類( 機器により異なる) に及ぶ検査を実施し、検査をクリアした安全性の高い部材のみをパーツ化するなど、部品のクオリティを保ち、保守対応の高品質化に努めています。
第三者保守の事例や、対応機器について詳しく知りたいお客様はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。